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第18回 治療院の月次試算表・決算書とキャッシュフロー

試算表・決算書の概要


毎月の経理処理を行うと、月次で試算表が作成できます。この試算表はどのように見ればよいのでしょうか。試算表は、図のように貸借対照表と損益計算書からなります。先ず、貸借対照表は、ある時点での財政状態を表します。具体的には資産として現預金や売掛金、建物付属設備、工具器具備品などの内訳を金額で表します。

この各々の内訳を勘定科目といいます。負債として未払金や銀行からの借入金などの内訳を金額で表します。資産から負債を差し引いたものを純資産といいます。この純資産は個人事業では。元入金と、利益の合計になります。これに対して損益計算書は、ある期間の経営状態を表します。具体的には収益として売上高や雑収入などの内訳を金額で表します。費用として人件費や家賃、消耗品費などの内訳を金額で表します。収益から費用を差し引いたものを利益といいます。損益計算書の利益は貸借対照表の利益と一致します。この月次試算表の12か月分に減価償却などの決算整理を加えたものが決算書になります。

簡単な事例でどのように決算書が作成されるか見てみましょう。この事例は平成20年11月までの試算表が既にできており、12月の取引を処理することにより12月の試算表が作成され、これに減価償却と自賠責の未収分の売上計上を行うことで決算書が作成されています。決算書上の各勘定科目についてその合計金額の取引毎の明細を記録したものを総勘定元帳といいます。そこで決算書の内容についてその詳細を調べるときは、先ず総勘定元帳を見ます。そして特定の取引を特定したら、その証憑(請求書や領収書)を見ます。気になる税金は、この決算書の利益をもとに計算されます。

会計上の利益
 

では、経営者の視点から今月あるいは今年いくら儲かったかはどこを見ればよいのでしょうか。これは損益計算書の一番下の当期純利益です。そしてこの利益はどういった原因でそうなったかを表すのが、その上にある収益と費用です。図の例では、年間の売上高が13,000千円。この売上高をあげるための費用が、給与、家賃、支払利息、減価償却費の合計7,550千円になっています。利益を増やすためには、売上高を増やすか費用を削減するかです。費用は売上高の増加に比例して増加するものと、そうでないものがあります。

治療院の人件費は売上高が増えると比例的には増えないで段階的に人を入れる都度増えていきます。売上高が増加していく過程で、スタッフを新規に入れないで既存のスタッフでうまくまわせれば利益がでます。曜日や時間、季節などを考慮してスタッフの平均稼働率を高くするノウハウが利益を生みます。売上高が減ると、直ぐに解雇はできないのでかなり遅れて人件費も減ります。この間赤字になるので歩合制給与、パート、アルバイトの活用で赤字幅を減らします。

治療院の売上に対応する主たる原価は人件費です。したがってこの人件費をできるだけ売上に比例させるようにすること、売上高に対する人件費率をできるだけ低くすることがポイントです。具体的には、年間で一番低い稼働率の時に合わせて正社員を確保し、これを超える稼働率の時期はパート、アルバイトを活用するというやり方があります。売上高に対する人件費率のめどは30%です。月額百万円稼ぐスタッフの給与は30万円ということです。家賃は毎月変わりません。売上高に対する家賃費率のめどは10%です。個人事業ではこの損益計算書の利益から生活費、住宅ローンの返済を行ないます。毎月の利益が生活費、ローン返済額を上回ると貯蓄ができるようになります。下回ると持ち出しになってしまいます。事業ローンの返済金のうち、利息部分は費用となり既に利益から控除されています。元本部分の返済は、この利益からしなければなりません。
(全文2000文字および図表から冒頭のみ抜粋表示)

冒頭以降の主な内容

キャッシュフロー

会計上の利益 VS キャッシュフロー
 

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